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お腹が弱いです。ありえないです。最近毎日お腹を下しています。
私は昔からお腹が弱くて、ラーメンは特定の店の塩ラーメンしか食べられなかったしトイレの壁の小花柄を数えるのがルーティンとなっていた時もありました。大学生になって段々と家系ラーメンは克服しましたが二郎系とケンタッキーのチキンはまだ無理です。
私のお腹の弱さは父からの遺伝だと思っていたのですが最近どうやら違うらしいことが分かってきました。というのも、父は生来お腹が弱かったわけではなく、大学時代の経験で胃が弱くなってしまったようなのです。
食トレという概念があります。父は大学時代まあまあの強豪運動部に所属しており、食事からシゴかれまくりました。そして父の通うキャンパスは山の上にあり、足腰を鍛えるのにピッタリな急勾配の山道が目の前に広がっている素敵な環境だったんですね。
父は大学4年間、毎食大盛りのご飯を食べたあと山道をダッシュしていたそうです。食後にそんなことをすれば一旦は胃に収まった食事がどんな末路を迎えてしまうかは想像にかたくありません。とにかく、父はそれ以来ハバネロを頑なに避け海外旅行に怯えるような人になってしまいました。
父の胃の話はどうでもいいんです。
どうやら遺伝じゃなさそうっていう話なんです。
後天的に弱くなってしまったものが遺伝するんでしょうか? 詳しくないのですがそんなことはない気がします。じゃあこの腹痛は何? オリジナル? オンリーワン?
毎日毎日お腹が痛いので困るを通り越してむかつきます。何の話なんだと思われるかもしれませんがお察しのとおりずっと汚い話をしています。
書いていてふと、腹調子が悪くなるのは決まって深夜だと気づきました。なんかありそうだな。まあでも昼に痛くならないならいいんです。稽古に被らないから。
そうです、稽古をしています。
しているなあ、という感じです。
小田さんの脚本をやらせていただくのは今回で3回目になるんですが、毎度毎度楽しくやらせてもらっています。小田さんの脚本は筋が綺麗に纏まっていて脚本を読んだだけで面白い上に、解釈や表現の可能性がいくつもあるのがすごいんです。そういったいい意味での余白を埋めるのか埋めないのか、埋めるとしてどうやって、どこまで埋めるのか、そこが演じる側としての力量が試されるところだし面白いなと思っています。
そんな小田さんの脚本をやらせてもらって気づいたのですが、どうやら私は何でも言葉にして説明したがる節があるようです。おおむね長所なんですが、最近は行き過ぎて反省することも多いです。全部言葉にするとかえって視界が狭くなるような気がしてしまいます。
私は大学で言語学を専攻しているのですが、ふと言葉はそんなに万能なものかねと思う時があります。言語はコミュニケーションのツールですが、コミュニケーションのツールは言語だけではないです。言葉だけに頼っていては形にはならないけれど存在する何かを表現から切り落としてしまわないかと常に怖いです。
野菜の皮って基本的にゴミとして捨てるじゃないですか。でも実は栄養豊富だったりいい出汁が取れたりするんです。そのことをいつもは忘れています。そんな感じ。
今回の稽古場では、言葉とそうでないもののバランスに特に気をつけるようにしているのですが、むずかしいです。うーん。
今までの稽古で一通り言語化はして理論としての演技はできるようになってきたかなと思うので、残りの2、3週間はどの程度理論を押し出すかを見極める期間なのかなと勝手に思っています。面白いものにしたいです。
なんかすごく自分のこと書いちゃって恥ずかしいんですが、こういうことを考えながらやってるんだなー、と思いながら見ていただくのもまた一興かなと思ってたくさんおしゃべりしました。この文章を読んでくださった方にもそうでない方にも、たくさんの人とSocial kitchenでお会いできますように。ぜひ楽しみにしていてください。
精一杯頑張ります。
在津花奈

劇団創世風座 三号公演
と或るメルヘン
脚本 小田春(演劇ユニット・ロカイユ)
演出 創世風満智留
演出助手 右に同じ(劇団月光斜)
原案 岡本かの子『金魚撩乱』
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
【日時】
2026.08.13 16:00開演/19:00開演
2026.08.14 16:00開演/19:00開演
2026.08.15 13:00開演
※1 開場は開演の30分前です。
※2 上演時間は75分を予定しております。
【会場】
Social Kitchen 2F SPACE

