演出後記:同じ美のイデア

2026年02月27日

 ごきげんよう。創世風満智留です。バタバタしていたら演出後記が遅くなってしまいました。

 忘れないうちに宣伝しておきます。今公演は観劇三昧にて映像配信します!公開日など詳細は追って出すので乞うご期待。

 さて、終わりましたね。

 やり切りました。やり遂げました。

 お互い4月からの人生があるので、『新説・銀河鉄道の夜』に始まった小田春×創世風満智留の世界観も、一旦は区切りかなと思います。

 よいものはよくあってほしいという一心で、春さんの言葉を形にしてきました。春さんの世界を一緒に背負いつつ、より極彩色に彩っていくような感覚で演出を組んでいきました。そして今、『Novelist』を『Novelist』として完成させることができたと思います。一号公演からの続きなので、5カ月間ずっと週4程度の稽古場を回し続けた演出から解放されたんですが、バラしから10日あまり経った今、それを実感しています。

 この座組で、脚本家である春さんに「最高に幸せな演劇ができた」と言わしめました。そんな座組の演出家であれたことはこの上なく幸せです。観た人に忘れさせない、遅効性の心の楔をグサグサと浴びさせるような演劇が出来上がったと思っています。もっと勉めて、よりよい主宰・演出をしていきたいですね。

 春さんが前の日誌で私のことを「私と同じ美のイデアを持っている」と言ってくださいました。なるほど、イデアっていい言葉ですね。脚本家に言語化してもらいました✨️

 もともと実写映画を作っていた私ですが、実写映画のスタッフワークをもっと別の形に当てはめて見つめ直してみたいと思って演劇を始めました。駆け出しで右も左も分からない時に私が演出をして、四苦八苦をしたかりやとざいつ。本番では観客から思った反応が出なくて、悔しさで飲み歩いたのは綴喜。その時の仲間ともう一度組んで再起を誓い、次に演出をすると決めたのが春さんの『新説・銀河鉄道の夜』でした。紆余曲折あり、上演許可から上演まで半年近く掛かりましたが、本当に幻か夢を見ているような美しい舞台ができて、たくさんの観客で会場が埋まって、演出の狙い通りの反応を観客から引き出せて、初めて本番で“生きた心地”がしました。ああ、私は春さんの言葉に生かされたな、と、心からそう思いました。京都で盛り上がる一方で、知らない間に山口では春さんが諸事情あったりしたんですが、なにか救うきっかけになったようで嬉しかったです。とにかくこれだけ生かしてくれたのに、こちらから何もできないうちに演劇をやめてほしくなかった。次は一緒になってこの景色を見たい、どうにか間に合ってくれというのがずっとありました。間に合いましたね。私たちの勝ちです。


 「頭で想像できたものは、大抵実現できる」


 私たちはよく小林賢太郎の文脈で使うんですが、よく調べてみたらジュール・ヴェルヌやウォルト・ディズニーも同じことを言っており、たくさんの巨人の肩の上に乗っているんだなぁと勝手に心強くなりました。山口の脚本家を役者として京都に連れてくるという突飛な発想も、想像できたということは実現できるということです。無謀な挑戦を推奨しているわけではありませんが、想像の裏付けを信じてここまで来ました。楽しませてくれてありがとう。また一つ、心のノートに刻んでいきます。


 幻みたいな世界を彷徨って

 疲れたあんたと話がしたい

劇団創世風座 二号公演

Novelist

脚本 小田春(演劇ユニット・ロカイユ)
演出 創世風満智留
原作 宮澤賢治『注文の多い料理店 序文』

【日時】
2026.02.12 17:15開演
2026.02.13 14:00開演/17:15開演
2026.02.14 14:00開演/17:15開演
※1 開場は開演の30分前です。
※2 演出の都合上、開演時間には開演いたします。お時間に余裕を持ってお越しください。
※3 上演時間は45分を予定しております。

【会場】
Social Kitchen 2F SPACE

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