主宰挨拶

　近代演劇が成立して百数十年。実写映画が成立してから百数十年。実はこの二つはほぼ同時代史なんです。

　私は音楽、放送、実写映像などさまざまな創作活動を渡り歩いて、演劇に辿り着きました。総合芸術である演劇において、演劇以外の視点を取り入れたらどうなるのか？活用できるものはないか？この劇団は私にとって、そんな実験場でもあります。しかしどれにも共通しているのは、「共に創る仲間がいること」そして「表現を受け取る観客がいること」です。仲間も観客もワクワクさせる、私が目指すのはそんな姿勢をもった創作集団をつくることです。

　「正しい旗を揚げる」という目的と、「世界を創る風になる」という理念をもとに結成された劇団創世風座。生まれてまもない劇団ですが、創作意欲と技術追求に妥協はしません。舞台上でアートする私たちの今後に、どうぞご期待ください。

2025.06.10 - 創世風満智留